音の重要性をより腑に落としてもらうために、あえて、さらに強調させて頂きます。とても大切なことなので。
ただし、すでに発音をネイティブ並みにマスターしている方、逆に海外旅行程度で使用できるブロークン英語で十分な方は、その限りにあらずです。まずは、以下の発音テストで確認してみてください。
※iPhoneをお持ちの方は、Siriを英語設定(国も選択可能)にして、単語や文を英語で発音すると、「Siriがあなたの英語を正確に認識できるかどうか」で、自分の発音の正しさをチェック(テスト)することができます。Androidの場合は、OK Googleで発音をチェック(テスト)してください。
簡易発音テスト:
1。She sells seashells by the seashore.
2。The plural form of parallel is parallels.
3。Becky and Samantha have a really big wooden cup of vanilla ice cream.
VIDEO
結果分析:
・3文目の「th」「v」「w」の発音と、2文目の「plural」という日本人にとって鬼門のLとRの発音の言い分けに加えて、1文目の「S(C)」の発音と「Sh」の発音を正確かつスムーズに言い分けられる方は、段階1、2、3の慣れを体得していますので、発音の基礎力があると言えます。
・逆に、日本語発音になってしまったり、SとShの発音がよくわからない方は、ABCの単音(段階1の慣れ)からやり直す必要があります。いかがでしたか?
先ほどの、CとGの言い間違えを例に、さらに詳述していきます。
仮に、C=う G=つ というように、日本語の「あいうえお」にアルファベットを対応させてみます。
例えば、外国人の方に、 【続き(つづき)】 と正確に言って欲しいところを 【うゔき】 と言われたら、日本語ネイティブの我々にとっても、文脈があっても聞き取りづらく、致命的な間違いということに気づきます。
逆に、外国人の方に日本語を教えるとしたら、文章や単語を丸暗記させるよりも先に、
「とりあえずまず 【う】 と 【つ】 は言い分けられるようになろう!」って教えますよね。 そうであるのにも関わらず、こと英語になると、そこを完全に無視して、カタコト発音のまま単語の丸暗記を良しとしてしまいます。
現に、ここまで読んで、まだ半信半疑だと想います。「そうは言っても多少は通じるだろう、、、」という甘えがあると想います。日本にいる日本語カタコト発音英語に慣れた英会話講師のネイティブには通じるかもしれませんが、実際には通じませんし、発音1つで致命的なミスにつながってしまいます。※ここについては、
「言い間違えの怖さ」のコラムを参照 してください。
そもそも、一部のインターナショナルスクールを除いた中学高校では、相当運が良くないかぎり、発音がうまくできない英語の先生に教えられてきたはずです。モデル音声が不正確なのに、正確な発音ができるわけないですよね。つまり、
先生がうまくないのに、生徒の発音がうまくなるわけがないです。 また、教室でうまく発音しようとすると、クスクス笑われる環境で、正確な発音を求める方が異常扱いされてしまいます。悲しいですが、これが現状です。
自虐的ではありますが、日本の中学高校の英語教育をうけて、発音がうまい人/発音を重要視している人の方がまれです。なので、
開き直って、堂々とABCからやり直せばいい と想います。
ちなみに、、、「発音はいいから、とにかく、今すぐ通じる、ブロークン(カタコト)英語でOKなんだ!!」っていう人でも、さすがに先ほどの 【うゔき】 じゃ通じませんので、せめて、以下のLv2の【ツヅキ】程度までの発音は会得してください。サバイバル英語を必要としてる方には、ネイティブレベルまでのキレイな発音は必要ありませんので。
<発音のBroken(くずれ)度>
Lv1 「つづき」 ・・・日本語ネイティブ並み発音 →→→ 英語だと「ネイティブ並みのplural」に相当。当然通じます。
Lv2 「ツヅキ」 ・・・外国人のカタコト日本語発音 →→→ 英語だと「日本語発音のplural」に相当。なんとかLとRが言い分けられてぎりぎり通じるレベル。
Lv3 「うゔき」 ・・・崩れすぎた日本語発音 →→→ 英語だと「プルラル」に相当。LとRが同じ日本語発音で、崩れすぎて通じない。もしくは誤解されるレベル。
アルファベット26音と関連基礎発音を全てやる必要はありませんが、Lv2の発音を会得するには、以下の発音だけは、最低限、練習が必要です。
★日本人が苦手かつブロークン英語でも最低限必要な発音:
LとR SとTH CとG FとV SとSH の違いを単語単位で言い分けられる ようにしてください。
ブロークンなサバイバルイングリッシュでは満足できない方へ:
我田引水で恐縮ですが、ネイティブの友人から「他の日本人と違って、英語の発音とリズムが良いから、話してて疲れない」という嬉しいフィードバックをもらった経験があります。たしかに、海外旅行で買い物程度の英会話ならば必要ないかもしれませんが、友達やビジネスパートナーとして、ずっと一緒に英語でコミュニケーションをとり続けたい方にとっては、
発音の心地良さ はかなり重要ですよね。
外国人の方からカタコトで道を聞かれるくらいならいいですが、友達としてずっと外国人の方と一緒にいて、作業に集中してる時や心底疲れている時に、カタコト日本語だと、理解するのにかなり労力を使って疲れてしまいますし、やはりキツイですよね、、、。
そういう感覚は、言語を問わず、コミュニケーションの上でとても重要だと想います。
以下で、リスニングの上達方法(習得段階)と、それに対応した学習手法/教材を提案します。